2020年の初蒸留から3年、この度ウイスキー『赤天狗』を限定サンプルリリースすることになりました。

ここ数年、モキチトラットリアの脇にあるガラス張りの熟成倉庫で寝かせた木製樽にお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは最高級ビールモルトを使用した湘南ビールを、2020年に初蒸留し我々ならではのウィスキー醸造にチャレンジしているものです。酵母は湘南ビールのハウス酵母とウイスキー酵母を併用して発酵させ、発酵タンクには前ページで登場しているフーダーという木製の大型タンクを使用しています。これはアメリカの『Foeder Crafters』社製の熊澤酒造特別仕様のものです。

熊澤酒造のウィスキーはバーボン樽に湘南ビールのインペリアルスタウトを1年間投入した後、ビールを抜き、ウイスキーの原液（ニューポッド）を入れて3年以上熟成させています。通常ウイスキーは様々な樽をブレンドしてキャラクターを調整しますが、シングルカスクという、他の樽とはミックスせず一つの樽から瓶詰めを行う非常に贅沢な製法を採用しています。ビール造りを行っている我々ならではのオリジナルなウイスキー造りを目指します。

今回は世界でも評価の高いジャパニーズウイスキーの基準を満たしたオリジナルのウイスキーをいち早くみなさまにご紹介するため、180ミリ入りの小瓶で一樽のみ限定リリースします。とは言え、実は我々が目指すグランド発売までにはまだまだ至っていないこのウイスキー、当初はみなさまへのお披露目は数年先を考えていたのです。しかし熊澤酒造のオンラインストアリニューアルを記念して、オンラインストアと直営店で、この冬限定発売します。ここから更にギアを上げて良いウイスキー造りを全うしていく決意表明として、あえて皆様にお知らせする次第です！どうぞお試しください。