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酒米プロジェクト

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ホップ畑移行話

湘南ビール誕生25周年の今年、農業部員たちの初仕事は、お米ではなくビールの原料であるホップの株分けから始まりました!5年前に酒造の駐車場の一番奥に植えられた、カスケードと信州早稲という2種類のホップ。これらは年々育ち、収穫した自家製ホップを仕込みに使ったフレッシュホップIPAとしてリリースしていました。でもそれは、あくまで駐車場の片隅で育てた少量のホップ達。とてもタンク一仕込み分全量をまかなえるものではありません。しかし、酒米プロジェクトを通じて地域の農家の方々との交流が生まれたことで、管理しきれなくなった畑を使わないかと嬉しい声かけを頂けるようになったのです。そこで記念すべき25周年の今年、蔵の近隣の里山公園脇にホップ畑を移設することにしました。

駐車場の片隅にあったホップを掘り起こす作業

3月某日早朝、ビール醸造スタッフを筆頭に、農業部員10名で駐車場奥の土の中で大きく成長した根っこを大切に掘り出します。信州早稲はビール醸造所脇のアーチの根元に、カスケードは70株に株分けして新たなホップ畑に植え替えました。

これから太陽をたっぷり浴びて伸び伸びと育っておくれと、誰もが子供に言い聞かせるように手を動かしました。

ホップはつる性の植物で支柱などを伝って上へ上へと伸びていきます。ビールには雌しべの毬花(まりはな)という部分を用い、苦味と香りをつけてくれ、殺菌作用もあります。通常4月には空に向かって伸び始め、7月末~8月上旬にはわっさわさと茂り収穫されます。今年は移設したばかりで全量自家製とはなりませんでしたが、近い将来には一仕込み分を収穫し、自家製のみでフレッシュホップIPAをリリースするのが目標です!

可愛い子には旅をさせろ。新天地で強く大きく育ち、美味しいビールとなって私たちを楽しませてくれる日もそう遠くはなさそうです。

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