突撃!畑のこえるさん!
水曜日担当ののうえんこえる・城月さんの畑で有機農業のこと、教えていただきました。
こえるさんは、無化学肥料、無化学農薬で、日々楽しく野菜を育てています。この日も、抜きたてのニンジンを土だけ払ってそのままがぶり!野菜というより、フルーツ?と思うほど甘くて濃い味で1本丸ごとペロリ。そんな食べ方ができるなんて、なんて幸せなことでしょう。
土のこと
「ホトケノザが生えるのはいい土なんです、酸性じゃない証拠だから」
こえるさんの畑でも沢山見かけたホトケノザ。その育土のポイントはいかに多種多様の微生物をバランス良く育てるか。それには、収穫の終わったスペースを裸のままにしないで麦をまき、微生物が麦の根っこで育ちやすくするのだそう。そして驚いたのは、水は天水のみ。つまり雨水だけなのです。良い土には水分が含まれているから後は米糠や大豆の搾りかすなどを栄養として与えることで、”こえる”の名の通り肥えた土地を作っています。
虫のこと
「野菜がしっかりしてるから、虫に喰われても中までは入れないんです。」
取材に行った1月はキャベツなどの収穫期。化学薬品を使わないこえるさんの野菜は見るからに外側の葉っぱに大きな虫喰い穴が。昨夏の気温上昇や水不足で虫が大量発生してしまったそうです。けれど、必要以上に栄養分を与えていない分、野菜の表面がガシッと硬くしっかりした野菜たちに虫も降参。外葉を剥くと中からは可愛いキャべツが顔を出しました!
収穫のこと
「採り時は、野菜が教えてくれる!」
冬野菜はその水分を糖化させることで凍らずに甘みを増していくのだそう。そして、準備が整うと自ら閉じていた葉っぱを開いて採り時を教えてくれるのです。日々、野菜たちを我が子同然に愛し、会話しているからこそ飛び出した名言でした。「今年は、野菜が喜ぶから習いはじめたチェロを畑で演奏し聴かせてあげることが目標!」と、この日の青空のように澄んだ目で教えてくれました。
ワクワクしっぱなしの農園訪問。そこには、野菜本来の力を信じ、必要最低限のお世話をし、元気で安全な野菜を育てる姿がありました。愛されて育った野菜たちは堂々とモキチグリーンマーケットの舞台に登場し、私たちはその生命を感謝して頂くことで大きな輪が繋がっていきます。
この素敵な循環を絶やさないために、ビオッチのメンバーの活動をこれからも応援よろしくお願いします。