昨シーズンのご報告&新展開のお知らせ!
かつて当たり前にあった姿を取り戻すため、今ある田んぼを残し自分達で酒米を作る酒米プロジェクト。その挑戦も今期6年目となり、昨年秋に5回目の収穫・酒造りを迎えました。そのご報告と、新たにお知らせしたいワクワクするような新展開をここでご紹介したいと思います!
昨年度も着実に田んぼは広がり、1反から始めた田んぼが4・3町歩まで広がりました。(1町歩は10反)そして、自社での収量と協力農家さんの収量を合わせると約40tとなり、お酒の生産量の35%強が地元産米ということになり、昨年より微増という結果となりました。
とは言え農業は自然が相手。ここ数年の激しい気候変動のなか、そもそも稲刈りのベストなタイミングはどのように測っているのでしょうか。早過ぎれば収量は落ち、遅すぎると米にヒビが入り品質が落ちてしまいます。プロジェクトリーダー五十嵐と農太郎に聞いた極意はこうです。
「品種にもよりますが、出穂からの積算日照時間が1000時間で刈り取りシーズンと言われています。
これは1日の平均気温が30度だとすると約1ヶ月から40日。あくまで目安だから、目視が重要ではあるけれど、エクセルで毎日の気温を管理しながら1000時間近くなったら実のなり方をチェックするハイブリットなやり方で刈り取り時期を見逃さないようにしています。とはいえ、天候に左右されるから雨などで刈り取りが遅れると品質低下に繋がってし まうんですが。」
また、翌年に向けての地道な作業も始まっています。
「より雑草が生えにくい地質を作るためには、稲刈り後の秋の耕運が大切。わらの分解のパーセンテージが上がると翌年に雑草が生えにくく稲が育ち易い土壌ができるのです。だから、来期に向けて耕運をこの秋から進めていきます。」
人知とテクノロジーを駆使してベストな米作りに臨めるよう、熊澤酒造農業部の日々の地道な作業は続きます!
酒米プロジェクト’24実績
自社耕作地区及び面積
茅ヶ崎(赤羽根・芹沢)、寒川
合計 4.3町歩(4.3ha)
協力農家さん23名
米収量(自社+協力農家)
39,468kg
酒生産量の35.4%
取り組んだ品種
五百万石、山田錦




第三章 この春参加体験型農業、始まります!
酒米プロジェクト6年目の今年、新たな一歩を踏み出します。この春より私達と1年を通して米作りや仕込み、ビールのホップ収穫などを一緒に体験するメンバーを募集します! 名付けて熊酒隊(くまっしゅたい)。ここ数年、常日頃応援してくださる皆様から、酒米プロジェクトに参加したいとのお声もたくさんいただくようになっていました。私達にとっても、1年を通して酒造り・ビール造りを肌で感じていただき、より一層熊澤の酒を愛していただけたら嬉しい限りです。 酒造りに興味がある!自然の中で農作業したい!出来上がった酒で乾杯したい!そんな想いのある方、奮ってご応募ください!一緒に美味しいお酒を造りましょう。