ハーバルなおしゃれさん 鎌倉ハーブセゾン
モキチ鎌倉の裏山のハーブ畑で収穫したハーブのみをふんだんに使ったビール、鎌倉ハーブセゾン。昨年夏、初めてリリースし今年もまた皆様にお届けします!
この裏山には誰でも入っていただけるハーブガーデンがあります。開業に向けて具体的に走り出した2022年春から始まったガーデン作り。庭師船平さんにお願いしたのは、ここを訪れたお客様が心身ともにリフレッシュできるような料理と空間を提供するためのハーブガーデンでした。そしていつか、ここで収穫したハーブでビールを作ろう!そんな未来を描きガーデン作りは始まりました。その夢が叶ったのは昨年夏のことでした。
2024年6月。梅雨と言うには程遠い晴天の朝。ミントやバジル、イタリアンパセリにレモングラス、その他数え切れないほどのハーブがわっさわっさと生長した裏山のハーブガーデンに、湘南ビールのビアマイスターを初め総勢15名ほどが集まりました。今日はここで採れたハーブを使ったビールの初仕込みのための収穫日です。
各自ハサミとカゴを持っていざスタート!大量のハーブを収穫して行くのですが、ついついその漂う芳香に手は止まり、はぁ〜いい香り〜、とミントやレモングラスの葉っぱを鼻先でクンクン。太陽をいっぱいに浴びて育ったハーブ達はそれぞれがしっかりと個性を発揮して香り、これらが合わさったビールってどんな味がするのだろうと想像すると、いやがうえにも期待が高まります。
収穫したのはシソ、オレガノ、パイナップルセージにゼラニウム、それにいろいろな種類のミントなどご紹介し切れないほど。30分ほどで用意していた籠はいっぱいになり、これらを急いで茅ヶ崎のビール工場に持ち帰り仕込みに入ります。収穫したてのハーブを麦汁の煮沸中に入れ、エキスを抽出していきます。それを冷却して酵母を入れ、上面発酵させて1ヶ月後にはハーブが香るビールが出来上がるのです!

フィンガーライムの木
収穫後、船平さんがこっそり教えてくれた貴重なフィンガーライムの実を味見して、そのフレッシュな味わいに歓声が上がり収穫のご褒美を堪能したのでした。

さてここでハーブビールの歴史をお話ししましょう。ビールとハーブ?!その組み合わせにはあまり馴染みがないかもしれませんが、実はその歴史は古く中世べルギーに遡ります。
中世ではビールはその土地で容易に手に入るハーブを調合してハーブビールを作っていました。
またセゾンスタイルのビールは、農夫が夏の農作業の間に喉を潤すために作った飲み物で、当時は水よりも腐りにくいビールにして持参したのです。農作業の閑散期に作るため、作り方もカジュアルでそれぞれの家庭で作られる、日本酒でいうところのどぶろく的な感覚です。
私たちの鎌倉ハーブセゾンも、ハーブガーデンで育った自然の恵みであるハーブ達を、ビアマイスターやガーデンスタッフを中心に大切に収穫し、ビールにして今年の味として愉しもう!という企画です。入れるハーブの種類や量も毎年変わるので、年ごとに味が違うのもまたお楽しみ。アルコール5%の上面発酵でエールスタイルの夏だけのビールです。さあ、今年はどんなハーバルな味に仕上がるのか、初夏の収穫が楽しみです。ちなみに昨年の初出し鎌倉ハーブセゾンは、軽やかな苦味の中に、しっかりとミントやレモンバーム系の柑橘香も感じる爽やかな味わいでした!7月下旬にはモキチ鎌倉ハーブガーデンのイメージにぴったりのグリーンフルなラベルでお届け予定ですので、そちらも是非ご注目ください。

鎌倉ハーブセゾン
MOKICHI鎌倉の裏山で自社栽培したフレッシュなハーブを使用したセゾンビール。複数のハーブが織りなす複雑なアロマとフレーバーが特徴。
300ml 693円(税込)