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モキチベーカー&スイーツ25周年記念特集

酒造の中庭にある白い蔵。その階段を上がると、芳しいパンの焼ける匂いが漂います。ここはモキチベーカー&スイーツ。私たちが営むパン屋さんです。『パン・ア・ラ・ビエール』(ビールのパン)という名前で小さな小屋から始まったパン作り。今年で25年という節目を迎え、なんだかとても感慨深いのです。お酒造りをしている私たちならではのパン作りの形ってどんなだろう?お酒やビール、レストランのような派手さはなくても地道に、丁寧に、心を込めて。そしていつの間にか、多くの人を笑顔で包むお店へと成長し四半世紀が経ちました。そんな幸せを運ぶパンとスイーツの物語です。

モキチベーカー&スイーツ誕生ストーリー

入口のアーチを進むと左手にPain à la Bièreと書かれた古い看板と木の扉があります。これは2000年から15年間、ここがパン屋さんだったことの名残を示しています。1999年に飲酒運転が厳罰化され、湘南麦酒蔵というビアパブ(モキチトラットリアの前身)も突如として反社会的なイメージとなり、沢山のお客様の足が急激に遠のいてしまいました。翌2000年にはビールの出荷が激減しビール工場のスペースに余裕ができたため、その一部を改装してパン作りが始まりました。湘南麦酒蔵はベーカリーレストランに形を変え、同時に小さなパン屋“パン・ア・ラ・ビエール”(ビールのパンの意味)も開業しました。そして2004年には湘南麦酒蔵が、パンやピザ、生パスタを提供するモキチトラットリアとなり、その全ての製造を担うこの小さな工房はフル稼働。名称もモキチベーカー&スイーツに変更されます。そして2005年2号店であるモキチフーズガーデン開業と同時にモキチベーカー&スイーツ2号店も店内に開業しました。

店名にもあるスイーツは、意外にも歴史は古く1999年に始まります。蔵元の妻の“由布子の手作りデザート”が店で好評をいただき、テイクアウトの要望も多くなってきた事から本格的にラインナップを揃え、モキチスイーツとなっていきました。
2014年モキチトラットリアが敷地内移転をし、翌年その空いた蔵を改修してベーカリーを移転しました。その際、レストラン店内で作っていたスイーツと、ソーセージなどを製造するヴルストの工房、そしてモキチカフェも同じ建物に併設され、これらが一体化した現在の形が完成したのです。
こんな歴史を持つベーカリーは火曜を除く毎朝10時にはパンが焼ける匂いと共にオープンします。常連のお客様やお食事後に沢山のお土産を求められるお客様、皆さんのパンを選ぶ眼差しは真剣ながらも楽しそう!そんな不思議なパワーがあるパンやスイーツを今日も心を込めてお届けします。一緒に幸せもお届けできますようにと願いながら。

現在のモキチベーカー&スイーツ

日々のパン作り ーモキチパンの特徴

何故酒造がパン作りを?と思われるかもしれません。これには、蔵元茂吉が経験した忘れられない原風景があるのです。30年ほど前にドイツを旅して理想のビールの味を探した際に、宿のお婆さんがお手製のビール、翌朝にはパンを振る舞ってくれました。その味の美味しかったこと!ドイツではビールとパンは同じ麦を使った発酵食品同士、生活のすぐそばで手作りされるのが当たり前。ビールを作っている私たちにも同じことが言えるのです。そんな訳でパン作りは当然の流れであり、ビールとの相性も抜群なのです!

発酵技術を生かした酒造らしいパン作りの形として、酒粕やビールそのものを加えた、ここならではのパン作りにもこだわっています。その一部をご紹介すると、練り込んだ酒粕が芳しい酒粕あんぱんやもっちりとした酒粕チーズフランス、チョコとの相性抜群の熟成酒粕ロール、開業当時の店名にもなっているビールのパン、パンアラビエールなどがあります。是非トライしてあなたの推しパンを見つけて下さい!

 

モキチパン図鑑

モキチ香川店のパンを一挙にご紹介!常時40〜50種類の定番のパンや季節限定のパンが10時の開店から随時焼き上がります。レストランでも提供し人気の高いハード系から、パンドミはじめとする食事パン、お腹も満足な惣菜パン、何度もリピートしたくなるスイートなパンやスイーツなどなど。あなたの推しパン、見つかりましたか?

スイーツ部門のご紹介 ・ スタッフ紹介

パン屋さんの奥の棚に並ぶ焼き菓子や、カフェのショーケースに並ぶスイーツ達。これらは、カフェの奥の小さな工房モキチスイーツで毎日作られています。25年ほど前に、蔵元の妻”由布子の手作りケーキ”として、毎朝手作りし、レストランのデザートにお出ししていたことから始まりました。それが今では、お菓子は作るのも食べるのも三度の飯より大好きなパティシエ達が担い、新作開発にも余念がありません。定期的に「由布子さん、新作の試食お願いします!」との連絡にウキウキと向かう私。だって、本当に美味しいんですもの!もちろんお客様目線に立って、ダメ出しもさせてもらいます。けれど、彼女達のお菓子へのひたむきな想いがあれば大丈夫。

安心して任せられるのです。最近のスイーツ部門のヒット作、スコーンとキャロットケーキもその一つ。スコーンはザクッとした食感と季節感を大切に、秋には栗、サツマイモ、などがお目見えします。キャロットケーキは程よい大きさに仕上げスパイスの香りが後をひく美味しさで、これらは毎日パン屋さんに並んでいます。

モキチスイーツは、酒粕やモルトを使ったここならではのクッキーやケーキ・焼き菓子などを常時20種類ほど取り揃えています。またお酒やビールと組み合わせてご贈答やお土産にもどうぞ。カフェではショーケースからお好きなケーキを是非召し上がってみてください。時々、利用されるお客様が「このケーキ美味しい!」とニッコリされている姿を見かけると小さくガッツポーズ。そんな嬉しい声を活力に変え、モキチスイーツは25年前から変わることなく、お客様を笑顔にするようなスイーツ作りに励んでまいります!

赤池 紳 (あかいけ しん)

mokichi baker 香川店
1991年生まれ。静岡県富士宮育ち。
2013年に新卒で熊澤酒造に入社後即、ヴルスト部門配属予定が変更しベーカリー部門へ。
完全な未経験の状態から修業を経て、熊澤酒造一筋でベーカリー部門責任者に就任!
ペットの鳥とラーメンとベイスターズを愛し、(自称)部下や仲間に愛されるパン職人。

崎廣 夏史 (さきひろ なつし)

mokichi baker 茅ヶ崎店
1979年生まれ 横浜市出身 
2018年入社。
いくつかのパン屋を経て、モキチフーズガーデン内のモキチベーカー&スイーツ茅ヶ崎店責任者に就任。季節感のある商品作りで、お客様にワクワクを提供する店作りに皆で邁進!休日は子供と一緒に家庭菜園を楽しむマイホームパパ。

永野 美里 (ながの みさと)

mokichi sweets 香川店
1994年生まれ。茅ケ崎育ち。
2016年に入社。
5年ほど勤めたのち、お菓子作りの腕を磨く為転職。
2024年春、熊澤酒造スイーツ部門にパワーアップして帰還、スイーツ部門を盛り上げる。スイーツと共に二匹の飼い猫を溺愛中。

松島 七海 (まつしま ななみ)

mokichi sweets 香川店
1994年生まれ。横浜育ち。
専門学校卒業後横浜や鎌倉のパティスリーで修業。
お酒と食べる事、楽しいことが大好きで導かれるように熊澤酒造に入社した元気印の新入社員。
グリーンマーケットにハマり、元野菜嫌いから脱却中!

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