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2月16日(水) – 28日(月)「二月の夕星(ゆうつづ) ~器と植物と詩と~」展

 2月後半、16日からは、器・植物・詩と絵の3名の作家さんによる異色の展示が幕を開けます。

異なるジャンルの3人が夕星(宵の明星)のもとに集い、そのイメージを纏めると生まれた「うたう木」という詩がありました。

今回の展示では、その詩を受けて器のかとうようこさん、花屋 草原舎を営む堀園敦さん、詩の作り手であもる村石英璃子さんが描いた絵をご覧いただけます。

展示名でもある夕星。

2月には金星は宵の明星から明けの明星に変わっているのですが、名前や見える位置が変わったとしても其れはそこに在るもの。

“見えないけどそこに確かにあるもの”、それが全く異ジャンルの3人の感じる何かであり表現のテーマとして、この名が展示名となりました。

「うたう木」が、どんな詩なのか。是非そちらも展示の楽しみの1つとしてokebaでお詠みいただき、展示をご覧頂けたらと思います。

この展示の軸である詩「うたう木」を読んで、3人が思うその詩のイメージやインスピレーションを作品にしていますので、それぞれの作家さんがどのように感じて制作をされたのか、それぞれ少しご紹介したいと思います。

まずは、器のかとうようこさん。

今回はかとうようこさんが展示をされるに当たり、今までかとうさんがされてきた展示とはまた違う切り口の展示にしたいというイメージから、他の2名の方との展示ができあがりました。

~かとうようこさんより~

3人展にあたってのテーマを言葉で表すと「仄暗い」「静か」などが浮かび上がりました。

それに合わせて夜の色をイメージした釉薬の器を中心に制作しました。

また、定番の和紙染めシリーズもテーマに沿って落ち着きのあるものを揃えます。

写真でもご紹介している「和紙染め」の器が人気で代表的なかとうようこさん。

普段はとても可愛らしい柄も多く、ポップなイメージの展示が多いのですが、あえて今回はそこを打ち消すようなテーマに取り組んで頂き、「夜の色」を展開して頂きました。

和紙染めの柄も、落ち着きのあるものがたくさんご覧いただけるのは稀ですので、始めてご覧いただく方にも、ファンの方にも楽しんでいただけるのでないでしょうか?

 

 

~草原舎 堀園敦さんより~

植物の仕事に携わってきた中で、ひとつひとつの植物にそれぞれの魅力がある事に、今でも日々気付かされています。

自然に存在する生き物であるゆえに、その形作る造形的な魅力、面白さや不思議さ、造形美への感動は格別です。



今回の展示では、そういった植物の魅力を少しでも伝えることができればと考えております。




ハイセンスなお店を展開されている草原舎さん。

そのセンスをいつもとは違う、「作品展」という形で表現して頂くという機会は希少かもしれません。堀園さんの表現も見どころですのでお見逃しなく!

~村石英璃子さんより~

さまざまなことに手を出してきた自分の中にあるポテンシャルをひとつに纏めるとしたら、やはり絵画であるという想いとともに今回の作品を仕上げてゆきました。

詩はいつでも空中をただよう眼に見えない記憶のカケラのようなものを言葉にしたものです。

3人が集まって初めて現れてくる言葉という現象。そしてそれをもとに3人3様表現をしたら、どうなるのだろう?という試みでもあります。

ぜひ詩を観ながら3人の作品にそれぞれ想いを馳せていただけたら、嬉しいかぎりです。

絵画を制作されたり、樹脂でアート作品やアクセサリーを作られたりもしている村石英璃子さん。

今回は、軸となる詩を作り、その世界や自身の表現を絵画で表現してくださいました。

詩や絵もお楽しみいただき、いつもと違う世界観や思考の違う切り口を味わってみて頂けたらと思います。

またとない異色の3名が醸し出す世界をご堪能いただきながら、その世界観を持ち帰るお買い物もできるというちょっと不思議で愉しい作品展。

今までにない感覚の展示になるとわくわくしています。ぜひお越しください。

お待ちしております。

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◆かとうようこ

気分を変えたくて飲むコーヒーのカップ

おつかれさま、と交わすお酒の器

暮らしの一部に静かにそばにいてくれる

いつのまにか馴染んで寄り添っている

どこかなつかしいような 気さくな器たち

そういうものを作り続けながらひとと暮らしとに

関わっていくことをめざしています

東京都八王子市生まれ

武蔵野美術大学陶磁専攻卒業

2010年より埼玉県川口市のシェアアトリエにて製作開始

2015年自身の窯を持ち八王子へ

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◆草原舎

2016年4月にオープンした、藤沢市鵠沼海岸にあるお花屋さん。

基本的には店主の堀園さんが一人で切り盛りをしているお店で、センスの良い生花や植物、古道具も並ぶお店です。

幼少期より植物が好きで、学生時代は森林について学んだという堀園さん。木々が重なり合うような森の雰囲気が好きで森林について学び始めたところ、次第にひとつひとつの植物の個性とその魅力に惹かれていったと言います。今回の展示では、スワッグ・リース・植物と古道具を組み合わせてオブジェなどをご用意いただきます。

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◆村石英璃子

絵画・樹脂アクセサリー・オブジェなどの制作を手掛けたり、絵画教室を営んでいます。

世界のカケラでこれはというものを再構築するのがテーマだが、崩れていくのもいいと考える。

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二月の夕星(にがつのゆうつづ)

~器と植物と詩と~

 器 かとうようこ

植物 草原舎

詩と絵 村石英璃子

 

2022.2.16 wed.~2.28 mon.

11:00-17:00(最終日16:00まで)

 

staff佐々木

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