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酒米プロジェクト

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苗作り(育苗)

5月中旬。先ほどご紹介したお化けハウスから見事リニューアルしたハウスで牧歌的な作業が営まれています。土の香りのする広大で温かい室内でまだ5〜6cmほどの小さくて初々しい苗たちが幼稚園児のようにきちんと、手づくりの浅いプールに並んでいます。種を撒いて一週間程のもので、3週間後には植えられます。その横では「ばらまき機」という機械で均一に種をマットにばら撒く音が淡々と響いています。絵面は地味なのですが、何せ大がかりだったこの場所づくりと、粛々と種をばらまき苗がすくすくと伸びる様子は、厳粛で神秘的ですらありました。そこにじょうろで苗にゆらりと水をやる農太郎の登場です。「実はこの作業、苗はプールに浸かってますから意味がないんですけどねー。ただ、帰りのタンクを軽くしたいので。アハハ。」そうは言いつつも、その作業が苗をほっこりと慈しんでいるように見えます。帰り際に苗を振り返ると、朝来た時より苗が伸びています。今年は五百万石に加えて、酒米で難しいとされている雄町という多くの酒米の原種に挑戦しました。このあと苗は元気にすくすく育ち、茂った緑の若々しい葉には宝石のような水滴がキラキラしています。

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