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酒米プロジェクト

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苗作業場作り奮闘記

酒米プロジェクト農業部。今回はこの農業部員の活躍をお伝えします。昨年初めての酒米を一反の田んぼに植えてから一年。この一年の農業部員たちの奮闘ぶりは目覚ましいものでした。前回の末尾でお伝えしたように、田んぼが広がり協力農家さんが増えていく中でやらなければならないことはどんどん増えていきます。それを一つ一つこなし、積み上げることで農業ネットワークの信頼関係を築いてゆきます。その地道な作業は米作りのノウハウや経験のない熊澤酒造に田んぼを貸して頂く所から始まっていたと前回お話ししました。その先の、部員たちのこれからも続いてゆく長い戦いの一部を追ってゆきましょう。

昨年一反の田んぼから始まった酒米プロジェクトですが、田んぼが増えてゆくにつれさまざまな機材の置き場所や、脱穀、酒米の苗を自分たちの手で作るための作業場が必要になってきました。

ゆくゆくは苗づくりをやってくれる協力農家さんに広げた田んぼをまかせられるように、まずは自分たちの手で苗づくりをします。そのことで農家さんとこういうお酒を作りたいからこういう酒米を作ってほしいと同じ目線で話し合うことができます。その苗を作るための大きなスペースを持つ作業場は、酒米プロジェクトが始まった田んぼのほど近く、少し雑木林を分け入った先の巨大なビニールハウスです。

このお化けハウス、プロジェクトリーダーの一人農太郎は、「最終目標は温室の中に拾ったソファーを置いて、漫画もバッチリ揃えた素敵な場所にしたい。」と発表していたものの、なんとも手強い相手でした。ハウスの中にびっしり生え一部は屋根を破って踊り出す草木。舞い上がる砂塵には大の大人たちが20名以上でかかっても手を焼くほど。周囲の牧歌的な風景をあざ笑うモンスターのような有様でした。

伐採と不要物の撤去を繰り返すも、舞い上がる砂塵は農業部員たちに容赦なく襲い掛かります。集落の方々も心配そうに覗きに来ます。「昨年の田んぼに続いて、また熊澤さんところが何かやってるよ。」という声が聞こえてきそうです。マスクのところ以外は顔をほこりだらけにした部員たちが、枯草が覆うのみになった地面をみて、「おわったー!」と一息ついてアイスを食べていると、プロジェクトリーダーの五十嵐より「土が見えるまでですよ。」の一言。思わずアイスを運ぶ手がすべり鼻にささりそうに・・・。

過去最高の苦行が終わりに近づき反省会。来年からは2月の健康診断で運動不足と診断された社員が自動的に任命されるという仕組みにすることにしました!

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