こちらを見つめる黒い目鼻、太く大きな四肢、その白い巨体、体長およそ2メートル、体重は推定500kg以上はあるでしょうか、大人のメスのホッキョクグマです。

今年４月に熊澤に突然現われたこちらのシロクマ、実は北川原 沙耶さんによる彫刻作品です。実物のスケールで彫り出された作品の迫力と細かいディテールはまるで本物のシロクマさながら。

そしてとにかく大きいが故のインパクトとは対照的に、つぶらな瞳と丸っこい耳、よくよく観察すると短い尻尾がなんだかすごく愛らしく、ついつい視線が奪われます。

大学で制作された後、各地で展示されていたこちらのシロクマは「”熊”なのだから、ぜひとも熊澤にどうですか？」と”熊”つながりでご縁をいただき、この度わたしたちの仲間になってくれたのです。

引っ越してきてはや半年、この場所を気に入ってくれたのかもうすっかりここの環境に溶け込み、来てくれた皆さまやわたしたちの働く姿を毎日やさしい目で見守ってくれています。

小田原で調達した立派なクスノキから大胆にチェーンソーで彫り出された実物大の熊は成人男性が乗ってもなんのその。ビッグスケールで力強い作品は、もちろん引っ越し作業も大がかり！2tトラックとクレーンが出動する大規模搬入を経て、この熊澤のお庭へと辿り着きました。

熊澤酒造にお越しの際はぜひ触れ合ってみたり、一緒に写真を撮ったりと仲良くしてくれると嬉しいです。

これから春夏秋冬を共に過ごす愛すべき熊澤のアイドルとして、どうか末永くよろしくお願いします。