01ウイスキー「赤天狗」シングルカスクvol.1 ついに発売!
昨年12月のウイスキーのサンプルリリースからおよそ一年、満を持して、熊澤酒造「湘南蒸留所」からウイスキー「赤天狗」を11月より発売します!
約束の朝。酒造の一番奥の醗酵エリアにある湘南蒸留所にひっそりと灯りが灯ります。蔵元とブラウマイスター筒井が、この秋本格リリースするウイスキー「赤天狗」をティスティングするのです。昨年12月にジャパニーズウイスキーの基準を満たし、お披露目を兼ねてサンプルリリースした際には、3年熟成とは思えないその奥深い味わいにウイスキー通からも高評価をいただき、瞬く間に売り切れてしまいました。あれから1年、赤天狗はどんな進化と深化を遂げたのでしょう。
芳しい木樽の香りが充満するウイスキー樽熟成倉庫。今回リリースするのは4年以上の熟成を遂げたBarrel No 502,バーボン樽。アルコール度数は54度。現れた美しい琥珀色の液体を筒井がグラスに注ぎ、蔵元は敬うようにグラスを回し、香りと色をチェックします。そのやり取りは、4年の歳月を経て到達した成果を期待と緊張と共に試す神聖な儀式のよう。
バーボン樽に湘南ビールのインペリアルスタウトを1年間投入。樽に香りを染み込ませ、それを抜いた後の樽にニューポット(ウイスキーの原液)を入れ熟成させることで、より豊かで複雑な味わいのウイスキーになります。ひと口含むと、樽香と蜂蜜の芳醇なアロマが感じられ、陶酔の世界へ。そしてアフターフレーバーにはほのかにインペリアルスタウトのロースト香が現れます。ビール造りをしている私たちだからこそ出来る、世界的にも珍しい試みです。
この唯一無二の味わいを一切の加水をせず一樽分だけ瓶詰めしリリースいたします。
どの樽にどんな酒を入れて香りを移すのか。その酒を抜いた樽で寝かせたニューポッドは数年後どんな味わいとなるのか。今後も期待と緊張を胸に試行錯誤を繰り返し、一期一会の味わいをお届けしてまいります。
ウイスキー「赤天狗」の蒸留工程では「ハート」と呼ばれる一番良いニューポッド部分だけを使用し、4年3ヶ月バーボン樽で熟成、シングルモルトのように単一蒸留所で作られたものであるのはもちろん、更に、ブレンドはせずに一つの樽だけから瓶詰めを行う”シングルカスク”という非常に贅沢な製法をとっています。そのため一樽から取れるのはわずか200本ほどという希少性の高いウイスキーです。
ウイスキーは樽の材質や気候風土、貯蔵環境によっても味わいが変化すると言われています。赤天狗は、選び抜かれた樽に酒蔵独自のビールや貴醸酒を入れて香りとエキスを移し、それを抜いた後にニューポット(ウイスキーの原液)を入れて熟成させるオリジナリティ溢れる希少なウイスキーです。満を持してお届けするその味わいを是非お楽しみください。