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日本酒のお話

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秋冬の日本酒のおすすめー天青朝しぼり

凍てつく静かな蔵の中で、ポタポタと心地良い音を立て搾られ落ちてくる生酒。その酒を口に含むと、軽やかな微発泡とともにキリリとフレッシュな味わいが口の中に広がります。新酒のできる時期ならではのこの味わいをどうにかしてお裾分けできないものかと企画したのが「朝しぼり」です。

麹室での作業風景

酒蔵の仕事は9月に新米が収穫され、籾摺り精米を経て10月から仕込みの季節が始まり、11月下旬から新酒が出来上がってきます。その際、通常のお酒は瓶詰め時に火入れ(殺菌)して冷蔵庫で貯蔵し、数ヶ月から半年ほど寝かせて味のバランスが調ってから出荷していきます。それに対して、出来立てのフレッシュさを味わってもらう為のお酒を「しぼりたて」とか「生酒」といいます。こちらは、殺菌せず瓶に生詰めしたらそのまま出荷していきます。それでも通常は、店頭に並ぶまでに数日掛かってしまいます。

搾ったその日のお酒をその日に飲める、ほんとうの搾りたてが「朝しぼり」なのです。

年に4日間だけ、まだぶくぶくと醗酵しているモロミを夜中2時頃から搾り始め、タンク一本をそのまま瓶詰めします。

醗酵中のモロミ(左)朝一番蒸米の作業(右)

早朝からは、レストランスタッフも総動員でラベルを手貼りして、直売所のオープンする10時までに間にあわせています。10年目を迎えるこの企画はすっかり季節の風物詩となりました。

今年もご期待に沿えるようにがんばります!

搾ったその日に飲むという醗酵感の残るフレッシュな味わいはもちろん、時間と共にとろみを帯び、よりジューシーに育っていく風味を是非お楽しみ下さい。

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