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ビールのお話

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IPAシリーズ

湘南ビールが誕生した25年前の日本では、IPA(インディア・ペール・エール)というスタイルのビールは昔々イギリスで作られていたビールというような認識でした。しかし今や世界中で愛され日本でもすっかりおなじみとなったIPA。湘南ビールではその先駆けとして様々な種類をリリースしてきました。

IPAの歴史をお話しすると、起源は18世紀末に遡ります。当時インドはイギリスの植民地で、在インドのイギリス兵にビールをはるばる海上輸送するために、それに耐えうるビールを開発する必要がありました。そのため元々腐り止めとして用いられていたホップを大量に使用し、それに応じて原料のモルトも贅沢に使ったビールが出来上がりました。

生のホップを冷凍したもの(上)ペレット状に乾燥させたもの(下)

これがホップの香りが強く、ジューシーでフルボディなIPAというスタイルの始まりです。当時ビールはまだエールと言われていたので、インドの淡い色(ペール)のエールという意味で名付けられました。

湘南ビールは初期の頃はドイツスタイルのビールのみ醸造していたので、初めてそれ以外のスタイルに挑戦したのがこのIPAで、それ以来様々なIPAを作ってきました。通常IPAはいくつかのホップをブレンドして一定の味わいを維持しているのですが、10年前からはIPAの特徴であるホップのバラエティさをお届けしたいという思いから、「シングルホップシリーズ」と題してヨーロッパやアメリカのみならず、ニュージーランドやオーストラリアなどの新しく広がった地域のホップも使用して幅を広げてきました。その数も50種類近くに及んでいます。今年からは、通年商品のIPAアメリカンスタイルに加えて、近年クラフトビール業界で大変人気のあるヘイジーIPAという、よりジューシーでうっすら濁ったIPAも通年商品化して瓶詰めすることになりました。また今後も年に1〜2種類のシングルホップシリーズを発表していきますのでこちらもお楽しみに!

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