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日本酒のお話

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-華やかに奥深く- 天青千峰 熊本九号酵母

 

上品な味わいと喉ごしの良さが特徴の純米吟醸、天青千峰。その中に、「純粋熊本九号酵母使用」という襷がかかった商品があるのをご存知でしょうか。蔵を訪れるお酒好きの方にも自信を持ってオススメするこのお酒を、私たちは愛情を持って”熊九(くまきゅう)”と呼んでいます。その歴史を少しご紹介します。

天青は、湘南の食文化にふさわしい、食事に合う食中酒であることを理想として2001年に生み出されました。その際、酒米は五百万石と山田錦、酵母には協会9号酵母を採用しました。飲み飽きしない晩酌に向く酒だと高評価はいただきましたが、取扱店の横浜市の君嶋屋さんとの会話の中で、外食の際のようなハレの場に合う、もう少し華やかさと酸味などの味わいの幅がある酒があってもよいのではないか、という提案をいただきました。そこで、同じ9号酵母で親元となる熊本県の熊本9号酵母が良いだろう、という話になりましたが、当時それは県外不出の貴重な酵母で、どうにかツテを辿って現地に赴き五十嵐杜氏を気に入っていただいて幸運にも手に入ることになったのです。こうして、それまでの爽やかで上品な味わいの千峰に野性味が加わったハレの場にも合う天青”熊九”が完成しました。

 

2003年に天青千峰の別バージョン、熊本九号酵母使用の純米吟醸酒としてデビューして以来、その評判の良さから2004年には熊本九号酵母は雨過天青(純米大吟醸)に採用、その後2005年には低アルコールにしても負けない味わいから夏酒にも採用、夏純吟が誕生しました。そして、2014年の米国輸出の際には、バイヤーが当社全商品のテイスティングをした結果この熊九が選ばれ、今では全米で飲まれています。綺麗な吟醸香に野性味と力強さが加わり、そこに山田錦の柔らかな甘みがマッチして幅の広い味わいのあるこのお酒。ぜひじっくりとその深みをお楽しみいただきたいと思います。

 

米国輸出用ラベル。
右下には「SONG OF THE SEA」の文字。

 

天青朝しぼり発売スケジュール

千峰天青 熊本九号酵母仕込み

熊本九号らしい綺麗な吟醸香と山田錦の甘味が口で膨らみ、余韻を残しながらもスッキリとした味わいの純米吟醸酒。
720ml 2,156円 (税込)

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