帰って来たオクトーバーフェスト!
昨年10月、3年ぶりにビールのお祭りオクトーバーフェストが帰ってきました!くしくも熊澤酒造開業150周年記念のオクフェスとなり、開催を待ちわびていただいたお客様と開催したくてうずうずしていた私たちが一体となり、大盛況の3日間となりました。
久々の開催に人出も心配されましたが、思い思いにビールや料理を楽しまれるお客様で連日敷地内は賑わい、恒例のライブ&プロジェクションマッピングが始まると、初めは少し戸惑い気味だったお客様も曲が進むうちに波のように一体となって大盛り上がりに!ライブ後半、ジャジーな曲調に入ると感涙される姿も見受けられ、こちらも思わずもらい泣き。あー、これこれ、この盛り上がり。オクフェスが帰ってきたなぁ、と3年ぶりに感慨深くその時を過ごしたのでした。
オクトーバーフェストはビール醸造を始めて3年後の1999年に第一回目が開かれました。当時はモキチの前身となる湘南麦酒蔵というレストラン主催のこじんまりとした企画でした。しかしちょうどその頃オーストリアのウィーンで見た景色が理想の原風景となり、オクフェスは回を重ねるごとに熊澤酒造の代名詞の祭りとして進化してきたのです。
ウィーンのワイナリーでは、自然に溢れ歴史的建築物のある敷地を市民や観光客に解放していることで人気を集めています。そうしたワイナリーを”ホイリゲ”と呼び、まだ発酵中のフレッシュなワインをジョッキに注ぎ、敷地内のレストランから運ばれる料理とウィーン自慢の音楽ライブで皆が踊り歌います。その輪に入った時、これこそが社訓である「よっぱらいは日本を豊かにする」にふさわしいと実感しました。この体験をもとに、敷地内に新しい店舗が増えるごとに会場となるスペースを増やし内容を充実させていき、今の形が出来上がりました。敷地全体を使ったこの3日間はホイリゲ同様に蔵元でしか生み出せないパラダイスなのです。
世の中がどう変化しても熱意と実行力と応援してくださる皆さんがいれば、大切なものは消えることがないと証明できた昨年。それはまさに150周年を記念する祭典となり、今後の私たちに力をくれるものでした。