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河童のどぶろく・生

みなさん”どぶろく“と聞くとどんなイメージをお持ちですか?なんだか強そうでマニアックで手が出しづらい、そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?いえいえそんなことはありません!どぶろくは美容にも健康にも良い成分が豊富で美肌や便秘解消も期待でき、飲み口は乳酸飲料を爽やかにしたような栄養価の高いお酒です。

 

 

カッパが両手を広げたユーモラスなパッケージの河童シリーズ。その第一弾となったのが創業140周年を迎えた2012年に発売された河童のどぶろくです。

 

そもそもどぶろくは、日本中で稲作農家が自宅で独自に仕込んで楽しんでいたものです。その歴史は古くなんと魏志倭人伝にも出てくるのですから、稲作と同時期に始まった食文化の原点でもあると言えるのです。明治時代になり、政府は当時最大の税収だった酒税を確保するために、一部の神社仏閣以外の個人で作る「どぶろく造り」を禁止しました。2002年になり特区に限り製造を認められるようになり、近年では申請が認められれば特区でなくても製造できるようになりました。

熊澤酒造では140周年記念に地元の米で酒を造ろうとした時、自分たちの原点に回帰し一番原始的な酒造りから始めようと考え、どぶろくを造ることにしたのです。米と麹と水のみで醗酵させ、そのまま一切濾さずブクブクと醗酵しているままお米を食べるように飲んで欲しいと思い一仕込み分限定で発売しました。ところがこのどぶろく、酵母が元気すぎて、開封するのにかなりの注意を要します。良かれと思って振ってから開封しようものならお酒の8割くらいが噴出してしまうのです。それを楽しむマニアックなファンもいらっしゃいますが、初めの頃はクレームにつぐクレーム。苦肉の策で翌年からは生どぶろくを予約制にし、それ以外は火入れと言って熱を加えて酵母菌の活動を止めたものに分けて販売することになりました。本当は生で多くの皆様にお試しいただきたいいたずら河童のどぶろくですが、私たちにその度胸がありません。今では酒造りのシーズンの序盤に一度か最後にもう一度造るだけになっていて、生どぶろくは実質年に二回の予約制のみとなっています。是非こう言った事情をご理解いただき、日本の食文化の原点とも言えるどぶろくを、しかも生どぶろくをお試しいただきたいと思います!

 

「河童のどぶろく」

 

 

 

明治5年、創業当時お酒といえばどぶろくでした。140周年にあたる2012年、熊澤はどぶろくの製造免許を取得。神奈川県初となる蔵元が造るどぶろく造りに挑戦しました。丁寧に育てられた湘南産米を使い、創業当時の味を再現。それと同時に敷地内にある防空壕から採取した酵母を使用して仕込むことが実現しました。まずはブクブクと醗酵している生のままを、その後火入れしたものをご提供しています。米、麹、水のみで造った熊澤酒造の日本酒造りの原点をどうぞご堪能ください。

 

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